ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

完全雇用かんぜんこよう一国においてそのときの賃金率で働く意志と能力をもつものがすべて雇われているような状態,またはこうした労働の供給に十分見合うだけの需要が存在する国民経済の状態をいう企業きぎょう経済を営む主体を家計と企業と政府とに分けるのが普通であるが,資本主義の社会では経済全体を動かす中心は企業にある.すなわちできるだけ多くの利潤をかせぐことを日的として組織され,原則としては他の経済主休からなんらの支配を受けることなく,自らの責任において市場の価格を基準としながら生産や販売のことにあたる.資本主義社会では,典型的な企業のかたちは株式会社である企業組合きぎょうくみあい中小企業等協同組合法にもとづき,申小企260業者が資本と労働を出しあつて事業を行なう組織.これは組rr形式で運営される一種の会社のようなもので零細業者が団結し経営規模を大きくしようという狙いをもっている企業系列化きぎょうけいれつか資本主義経済は企業によって運営されているが,このような企業は数において無数であり,種類もまたきわめて多様である.だがこれらの企業は金融,原材料や製品の販売と購入,技術と設備などの点で,相互に結びついている.そのうちでも特に,たとえば親会社と子会社のように結びつきの密接なものがある.このように資本の結びつきがある場合はもとより,そうでなぐても,生産や流通の流れを通じて,密接に相互依存の関係にある企業つながりを企業系列と呼んでいる.資本主義が高度に発達し,独占が進むと,かかる独占企業と中小企業の間に縦の支配,被支配(垂直的結合)ができ,独占企業を中心にした企業系列ができることが多い.また大企業同士も,資金や技術などの必要から,横の提携関係(横断的結合)にはいり,企業集団を作ることも,戦後の日本産業で目立っている企業系列の新らしい形態である.系列化は,その結合が,投融資,人事,商品流通,加工,原材料,部品の取得,技術などいずれを通じて行なわれるかに応じて,いくつかの種類に分けられる企業合理化促進法きぎょうこうりかそくしんほう昭和27年に制定されその後の企業合理化と近代化に大きな役割を果した企業診断きぎょうしんだん企業の組織,経営,経理,労務管理,技術などについて分析,改善,指導を行なうことである.このため中小企業診断制度が設けられている企業の体質改善きぎょうのたいしつかいぜん企業はいろいろな活動部門の有機的、総合的活動によって運営されており、人体の機能に似ている。そこで人体に虚弱な体質があると同様、企業にも虚弱な内容のものがあるわけだが、これを強いものに変えることを企業体質改善という。