ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

価格変動準備金かかくへんどうじゅんびきん会社が手持ちの商品,原材料,半製品などのたな卸し資産や一時所有の有価証券が将来値下りした場合の危険に備え計上するひきき当て金.税法上一定額まで経費として落せることになっているので,計上利益の調節弁として使われることが多い.書キ合イ手形かきあいてがた手形は商品の売買め裏付けとして振出されるのが建前だが,.単に金のやりくりをつけるために振り出す手形の一つが書き合い手形である.金詰りがひどくなると,製造会社などで取引先と結託して手形を書き合い資金繰をつけるものがふえる.このような手形は不渡手形になるのが多い格差現象かくさげんしょう大企業から中小・零細企業と,企業の規模が小さくなるほど,経営内容も,給与その他の労働条件も,急傾斜で悪くなる.たとえぱ賃金格差でみれば従業員1万人以上の最大規模の企業o)賃金を100とすれば,従業員100人から200人の中規模企業ではその半分,従業員9人以下のところでは3分の1である.このように企業の規模に応じて急角度に悪化するので,二重構造を傾斜構造とi呼ぶこともある.格差には,賃金のほか,いくつかの現象がある.生産性格差とは企業の規模により,従業員1人当りが作りだす価値の大きさが異なる現象をさし,わが国では大企業と零細企業では6対1の割合になっている.このような格差が生じる一因は資本集約度格差で,これは従業員1人当たりが使用する資本の額で測る.これによると,最低の零細企業は大企業にたいして10分の1という開きをみせる.したがってまた,大企業と巾小・零細企業では大きな技術格差が存在する.わが国の経済発展は,大企業を中心にし,そこに資本が集中するようになっているため,経済発展とともに以上のような格差がしだいに拡大し,それが,二重構造を強めてきた.二重構造の頂点と底辺の間には系列化などを通じる支配と従属の関係が横たわっている加工度かこうど販売する製品が原材料をどの程度加工したものかを示す指標.売上げ高に対する付加価値額の割合を示す付加価値率も一つの加工度の指標.普通は,主要原材料消費量1単位当たりの実質売上げ高の金額を加工度の指標とする過剰投資かじょうとうし(overinvestment)予想される需要量をはるかに上回る供給量をうみ出すような設備投資のこと.社会全休の立場からみると明らかにむだであっても自由主義経済の下では各個別企業は当面の競争に勝つため,あるいは長期的な観点から将来の需要増に備えて設備投資を行なうので,とかく過剰投資を招きがちである.このような過剰投資は,蓄積の限界を超えて進む傾向があるため景気を刺激する性質を持っている