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概要

ねじ関連辞典

鋳鋼ちゅうこう(cast steel)鋳造して作った鋼製品。電気炉で溶解,精練され,砂型,シエルモルドに鋳造される。普通の鋳鋼は低炭素鋼(0.15~0.30%C)である耐摩粍鋳鋼(高Mn鋼など),耐熱鋳鋼(Ni-Cr鋼など)などが製造されている。鋳鉄より収縮率が大きく,割レができやすいので鋳造技術はむつかしい。鋳造のままでは組織が粗大で,炭化物が均一であり脆いので拡散焼ナマシを施す。鋳造ちゅうぞう(casting)金属の鋳造性を利用して所要の型状に凝固させて製作する加工方法。複雑な形状のものを作るのに便利。鍛造,圧延できないものではこの鋳造の他はない。木型で製品形のものを造りこれによって砂などで鋳型(mould)を作る。これに溶融金属を注入する。鋳鉄ちゅうてつ(cast iron) 1.7~4.5%のCを含有する,鉄一炭素系合金で,いずれの温度でも鍛錬はできず,鋳造のほかはない。通常Si,Mn,P,Sなどの不純物を含有している。銑鉄をキュポラで溶解して砂型などに鋳造する。鋳鉄は組成製造法でつぎのように大別される1)鼠鋳鉄(普通鋳鉄,高級鋳鉄,合金鋳鉄)2)白鋳鉄(可鍛鋳鉄の素材)3)チル鋳鉄4)可鍛鉄5)強靱鋳鉄(ノジコラー鋳鉄,など)チルド鋳物ちるどいもの(chilled casting)鋳物の一部を楽に硬化させるために,金型を使って,その表面部分の冷速を早め遊離セメンタイト存在させたもので冷硬鋳物ともいう。外周は硬く耐摩性があり,内部は強靱である。チルドタイヤチ,ルドロールなどがある。転炉鋼てんろこう(converter steel)銑鉄から鋼を作るのに転炉によったもの。酸性材料の転炉によった酸性転炉鋼(ペッセマー鋼)はヨーロッパ製の0.3%C以上の鋼に塩基材料の転炉によった塩基性転炉(卜一マス鋼)はヨーロッパ製の炭素鋼材に多数みられる。日本では従来転炉製の鋼は少ないが近来酸素製鋼法の進歩から再び転炉鋼が生産されている。電気抵抗炉でんきていこうろ(electric resistance furnace)熱源が電気抵抗の大きい抵抗体に通電し発熱効果による型式の炉で,溶解加熱,熱処理加熱など広範囲に利用さている。抵抗体には,ニクロム,鉄クロム,シリカ合成物などの他にPt,W,Mo,Cなどがあり前者は箱型の炉壁の内側に発熱体をおく.後者はルッボ,タンマン管の構造になっている。電気炉鋼でんきろこう(electric furnace steel)電孤式の電気炉で溶解,精練した鋼.平炉鋼より良質であって,合金鋼,特殊鋼はこれによって製造される..