ブックタイトルねじ関連辞典

ページ
165/202

このページは ねじ関連辞典 の電子ブックに掲載されている165ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

ねじ関連辞典

サブゼロ処理さぶぜうしょり(subzerotreatment)零下処理ともいう.焼入後,直ちにドライァィス,液体空気などで低温(-40~一一160°C)槽に浸漬する操作.0°C以下の処理なのでこの名がある.これを行なうと,残留オーステナイトはマルテソサイトに変化して,硬サが増すと同時に狂イが出なくなる.ゲe…bジ,工具類に適用して性能がよい浸炭窒化しんたんちっか(carbonitriding)炭化水素,一酸化炭素,アンモニヤなどの適当なガスを含む雰囲気でAc1以上に鋼を加熱してせしめる操作をいう.通常浸炭窒化温度より焼入して硬化する.シアンを含むソルトバスを用いて鋼を加熱するとて500°C)低温では窒化が行な'われ800°C以上では浸炭が行なわれる.その中間の温度では浸炭と窒化,の両作用が行なわれる浸硫法しんりゅうほう(sulphur izing)新しい表面硬化法.表面からS,N,Cなどを浸透させる処理で,特殊な塩浴で570°Cで2~3時間加熱する.耐摩性があってシリンダーライナ,ピストシピン,工具などに応用される水靱すいじん(watertoughening)オーステナイト鋼を高温度に加熱するときはオーステナイト粒各部分の析が除去せられ,かつ炭化物の溶体化が進むから,これをその温度から焼入すれば軟化する.この場合の高温加熱後の急冷操作をいう.高Mn鋼,18-8ステソレスなどに対しての安全化処理として施される析出硬化せきしゅつこうか(precipitationhardening)急冷によっ'て過飽和に固溶された炭化物,複炭化物もしくは化合物がその後の暗効(常温時効,高温時効すなわち焼モ'F'シ)によって微粒析出しそのために硬化する現象をいうセメンテーション(cementation)金属材料の表面層の硬サあるいは耐熱;耐食性などを向上するために,高温度の適当な雰囲気または媒剤中で,拡散によって他の元素を表面に浸入せしめる操作をいう.脱炭だったん(decarburization)炭素鋼を加熱すると酸素,炭素ガス,水蒸気等と反応して酸化される5~10A/cm2,5~10sec通電するとその表面だけが焼入温度になる.通電停止後は電解液が冷却液となって1~3mmの表面硬化ができる