ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

燃焼組織ねんしょうそしき(burnt structure)鋼をその溶融点近くまで加熱したために,結晶粒が粗大になり,粒界に酸化物の薄膜が存在している.脆弱となり,このまま使用することはもちろん,廃物同様で溶解して鋳造し直すきり回復のみちはない。燃焼組織の鋼は死鋼(deadstee1)とも呼ばれている焼入温度やきいれおんど(quenching temperature)焼入温度についてはそれぞれの鋼腫に適当した温度範囲が日本工業規格に示されている焼入時効やきいれじこう(quench aging)液体処理後急冷した材料を常温あるいはそれより少し高い温度に保持して起る時効現象をいう焼入性やきいれせい(hardenability)焼入によって硬化する能力の大小,つまり深サと硬サの分布とを支配せる性能をいう.丸棒の一端を噴水焼入し,軸線に浴って表面硬サを測定して硬化深度を比較する方法が工業的に推奨されている.(ジヨミニー試験)一般に炭素鋼は焼入性が劣り,深く焼キが入らないのに対し合金鋼のそれは優れて,大型部材でもその中心までよく焼キが入り得るものである焼モドシ脆性やきもどしぜいせい(temperbrittleness)焼入,焼モドシ後の材料に現われる脆性をいうもので,Ni-Cr鋼などに顕著にあらわれる特異性.450°~525°Cの温度範囲に認められる第1の脆1生は保熱時間の長い程著しく,525°~600°C焼戻であらわれる第2脆性はモドシ温度からの冷却速度に関係する.一般にいう焼モドシ脆性はこの第2脆性を称するもので焼モドシ温度からの冷却を水冷,油冷など大きくしたり、Moの添加で防止することができる。露点ろてん(dewpoint)ある量の水蒸気を含んでいる気体を,そのまま温度を下げてゆくと,相対温度が100%となり,ついに飽和点に違する.この渥度をいう