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概要

ねじ関連辞典

恒温変態こうおんへんたい(isothermaltransformation)鋼をオーステナイト状態からAe1変態点以一下の種々の温度まで急冷し,その温度に持続した際に生ずる変態現象をいう.ベーナイトは恒温変態によって発生する固溶体こようたい(solidsolution)水に食塩が溶けると均一溶液となるように,固態結晶に他の元素が溶け込んで完全に均一な相をなしているもの.他原子が母相結晶格子点を置換して入れるものを置換形固溶体という再結晶,一次結晶さいけっしょう,いちじけっしょう(recrystallization,primaryrecrystallizat-ion)冷間加工された結晶が加熱されるときは,内応力ゐミ減少する過極につづいて歪ミが残っているもとの結晶粒のうちに内部歪ミのない新らしい結晶の核が発生し,その数を増すとともに各々の核は次第に成長してもとの結晶粒と置き代っていくこの現象を再結晶という.鉄の再結晶温度は約450°Cである時効硬化じこうこ一か(agehardening)時効によって硬化する現象をいう.サブゼロ処理しない鋼が,時効して硬化する.残留オーステナイト→マルテンサイトもこれに属する自硬性じこうせい(self- deningproperty)焼入温度より大気中に放冷することにより,マルテンサイトを生じて硬化する性質をいう.炭素鋼にはこの性質がないが,Ni,Cr,Mnなどを合金せしめると鋼に自硬性を生ずるスケール(金属,ボイラ)(scale)ボイラの内面につくスケールは,給水中に含まれる塩類がボイラ内で析出してきて,ボイラの内面にくっついたかたいコンクリート状の付着物をいう.また金属を炉内で加熱するとき,金属の表面が酸化して,かたい付着物になったものもスケールというスフェロイダイト(spheroidite)球状化焼鈍によって得られる組織である球状セメンタイトとフエライトの混合組織で,炭化物が約400倍以下の顕微鏡で明確に認められるものをいう.俗に球状パーライトなる語が使用されているが,パーライ`トは層状組織であるから,球伏パーライトなる語は適当でない青熱脆性せいねつぜいせい(blueshortness)一般に鋼材は常温より250°C位で強サ,硬サは増大するが伸ピが少なく脆くなる.この温度では研磨した表面が青色に色(酸化)するため,この脆化を脊熱脆性と呼.ぶ