ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

8.熱処理8.1熱処理装置油加熱器あぶらかねつき'(oilheater)一般に燃焼用の油を蒸気などによりあらかじめ加熱する装置のことである.油は加熱されるとその粘度を減じて流動性がよくなり,かつ温度上昇により燃焼しやすくなる.場念によっては潤滑油を始動に際して加熱することもある油バーナあぶらば一な(oilburner)重油,軽油および燈油などを燃焼させるときに使用する装置で,油を細かい粒にして空気と混合し,燃焼がよく行なわれるようになって熱処理炉に使用されるオイルバーナは主として低圧オイルバーナ,高圧オイルバーナの2種類である.低圧オイルバーナは約1psiの低圧空気によって油を噴霧するものであり,最も広く優用されている.バーナの噴霧に要する空気量は普通燃焼空気量の約30%であるが,さらに燃焼効率を良くし,また燃焼雰囲気を調節するために100%の空気量を混合するものがある.高圧オイルバーナは40~100psiの圧縮空気または蒸気で油を噴霧せしめるもので低圧式に比べて油の霧化が容易であり,軟かい長焔が得られる.噴霧に要する空気または蒸気量は燃焼空気量の約10%が普通である.安全弁あんぜんべん(reliefvalve,safetyvalve).ボイラの圧力が規定値以上に上がると,危険であるから,それを防止するために,ボイラ'に必ず付ける弁である.ボイラの圧力が規定の値以上に上がると,安全弁が自動的に開いて蒸気を逃がし,圧力を再び規定の値まで下げる作用をする加熱炉かねつろ(heatingfurnace)加熱炉の種類は用途により,鍛造加熱炉,焼補」,焼ナマシ炉,炭素焼用加熱炉(浸炭炉)などがある.被'熱物の挿入法による分類によれば木X一連続式加熱炉,連続式加熱炉,回転火床形加熱炉,竪型炉,燃料による分類によれば石炭炉,コークス炉,微粉炭炉,重油炉,ガス炉,電気炉がある.加熱方法による分類からみるならば,直接加熱炉,マッフル炉,下ダキ式加熱炉,上ダキ式加熱炉,側ダキ加熱炉などがある.熱回収方法による分類によれば循環式加熱炉,熱交換式加熱炉,双室予熱式加熱炉等がある乾燥炉かんそうろ(drying furnace)砂熱、粘土細工などを乾燥するための炉で、連続式(トンネル式)のものとバッチ式のものとがある。ガス浸炭雰囲気熱処理炉がすしんたんふんいきねつしょりろ(atmospherecontrolcarburizingfurnace)使用日的によって浸炭用,熱処理用等がある.この加熱炉とは別個にガス発生炉がある.この発生するガスの種類によって.ヒ記の使用が区別される.使用するガスはプロパン,ブタン等の炭化水素系のガス発生炉によって変質し,浸炭用には一・酸炭素の多いガスを作り,熱処理用には一酸化炭素の少いガスを作る.とくにステンレスの熱処理をする場合はアンモニアガスを発生炉により窒素と水素に分解して用いる。何れの場合も加熱炉内は外界から隔絶しておって外部からの空気が天らぬ様にする