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ケヴィン山内の英語まめ知識

日本語になった外来語 (6)

 前回までで印欧語がヨーロッパ諸言語の祖語であることを皆さんに伝えましたが、東へ向った印欧語はどこまで行っているのかが気になっていました。ユーラシア大陸では韓国まで伝わっている事が判り、そして日本へは韓国から直接伝わったかどうかは不明ですが、何と印欧語の祖語であるシュメール語の数字2(TUBA)がそのまま同じ発音で日本へ入り「つばめ」になったところまで説明しました。

 さてその印欧語はインドから東南アジアの海岸線に沿って東へ向い、別のルートはトルコ、蒙古、韓国、更に北へ向いギリヤーク語などの極北語群へ、そしてベーリング海峡を通りアメリカ大陸へ渡りネイティブアメリカンの言葉にもなりました。海へ出たルートはインドネシアを通り南太平洋一帯へ拡がりポリネシア語になりました。
 インドネシアを通った印欧語の一部は台湾、沖縄を通って日本へも入ってきました。ですから日本の神話でどうしても判らないことばが古語ポリネシア辞典で少しは解明されるという事も言われています。
 さて今追っかけている数字の2ですが、DやTで始まる発音は少しずつ音韻変化しRやLで始まる単語と移って行きました。RUA(セレベス)RO(ジャワ)RUA(マオリ)LUA(サモア)、頭にEがついていますがELUA(ハワイ)になりました。ところで数字の5はインドネシアでLIMA、頭にEがつきますがハワイ語ではELIMAであり、大陸を通った言葉が諸民族の発音の癖によってかなり変化したのに比べて、海を伝わった言葉は比較的同じ民俗によって運ばれたとはいえ、大陸のそれと比較しかなりの距離を運ばれても発音はほとんど変わりません。
 蛇足ですが古語エジプト語(コプト語)で太陽を意味するLAは中国語でLI(日)となりハワイでも一切変化せずにLAのままです。先ほどのLIMAの話ですが中米のペルーの首都もリマです。数字の5を意味するLIMAがペルーまで伝わったのかと思って念のためペルー大使館に確かめたらインカ人の言葉ケチェア語で「話す、ささやく」を意味する町を流れる河の名のリマックから来ているのだと説明されました。

本紙2006年11月17日付(2022号)掲載             


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