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社説 波紋

キャッシュレス決済

 日本が世界に遅れをとっていると云われるキャッシュレス決済であるが、以外にも敬遠しそうな70歳代以上の高齢者の間では電子マネーカードの所有・普及が進んでいるようだ。とある統計では、この5年間の平均利用額は約90%増加し、全世代平均を上回る伸び率が示されている。

 メリットもあれば、デメリットがるのも当然。入金可能な金額の上限設定から使える金額の範囲は限定される。また、その都度その都度に現金を数えないで済むのが良いらしく、防犯上からも。などとのメリットが挙げられている。

 スーパー等が発行するカードでは、60歳以上限定など年齢に応じた専用のものもあり、一般カードにはない特典附帯を設けている。断定はできないものの、高い年齢層ほど来店頻度も多いとの説もある。これを前提とした場合に、店舗側は日中の閑散時間帯を含めた来客増の狙いも見受けられる。

 既に、異なるカードの複数枚所有により、管理の煩わしさを実感、いざ使う時に該当カードを出すのに戸惑った経験なんてことも。故人であれ、企業であれ、切れるカードが有るだけマシ。この状況だけは避けたいものだ。

[2019年2月7日付け本紙2462号掲載分]


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