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社説 波紋

フラリーマンが・・・

 フラリーマンが急増中、夜の街を徘徊している。フラリーマンという言葉は、10数年前、有名な社会心理学者の著書から誕生したと云われる。

 その意味は、家庭を顧みずにいたことから家庭内での居場所が失われ、フラフラするサラリーマンの姿を表した言葉である。似たものでは“帰宅拒否症候群”を思い出す。

 帰れるのにあえて早く家に帰らないという理由はさまざま、十人十色である。一概には括れないのだが、特に中高年の既婚者に多くみられるようで、遅くまでの仕事が当たり前であった者からすると、早い時間の帰宅、普段の日に長い時間を家で過ごすことへの抵抗感が強いとも。

 職場では残業時間短縮・長時間労働是正の働き方改革に、家庭では何をしてよいのかと、急激な環境の変化に戸惑っているのも事実。制度の目的は、どのくらい達成しているのであろうか。

 いつまであるのか解らないのが仕事―と聞いたことが。個々の企業が定める独自の働き方改革、自分流の働き方改革が有っても良いのかも知れない。

[2018年3月27日付け本紙2431号掲載分]


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