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社説 波紋

オーパーツ

 オーパーツ。定義は様々であるのだが、何故存在し、どのように製造されたのかが解明できない、出土品や伝世品などを指す。その当時の文明技術では、想像できない完成度の高い物もみられる。

 地球上において最大の謎の一つともなっている。中には、1500年以上風雨等に晒されながらも錆付いていない「デリーの鉄柱」や、数㌧の力を加えても変形せずに「カンブリア紀の金属ボルト」などと、業界関係者なら興味を抱くものも。

 多彩な形状を具体化するモノづくり力を有したねじ企業。とかく個別仕様部品においては、その現物を手にとっても素人目には何の何処の部分に使われているのか検討がつかない時もある。

 第四次産業革命と云われる現在、様々な工業製品をはじめとする多産業で組立・締結・構成等に用いられ、それぞれが確かな機能を果たしているのだが、将来的に役目を終えたアイテムが備える高い精巧性などから、何世紀も経て、未来人にオーパーツと呼ばれるかもしれない。

[2018年3月17日付け本紙2430号掲載分]


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