現在位置: HOME > コラム > 波紋 > 記事


社説 波紋

カール の全国販売8月で終了・・・

 ひと月前にスナック菓子「カール」の生産販売が、この夏を最後に大幅縮小との発表がおこなわれた。

 引き続き、関西以西の地区、様々なバリエーションの中から2種類に限定し、供給がおこなわれるとしている。

 好みではない、興味がない、食べたことがない人達にはどうでも良い話なのだが、熱烈な愛好者やファンからは実質的な中止、撤退の様なものだと嘆く声が聞こえてくる。

 この現象、一部には“カールショック”とまで言われており、気の早い行動に買い溜めをしている光景もみられ、品薄や品切れ状態の店舗もあると聞く。

 以前にも書いたが、限定などと、貴重な意味合いにとれるこの手の言葉は、特に日本人は弱いとされている。

 名店、老舗などの幕引きも似ていて、最後の日に近づくに連れて人で賑わい売上げ増加の現象が多々起きている。

 これはこれで十人十色の名残惜しむ光景なのである。だが、真のカール好きは限定されることよりも「カールおじさんの再就職先」が心配なのかもしれない。

[2017年6月27日付け本紙2404号掲載分]


バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
特集
  • 阪村氏「ねじと人生」
  • 機械要素技術展
  • 最古唐招堤寺からねじ発見
  • 同志社クラーク記念館からボルト