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社説 波紋

中小企業が日本の産業を支え・・・

 中小企業が日本の産業を支えていると云われ、2016年版中小企業白書概要によると、その数は2014年時点の統計で約三八一万社、国内企業の99.7%を占める数値がある。寿命30年説を並々ならぬ努力で乗り切って永年にわたり事業活動を進める企業も多数みられ、ねじ業界にあっても各社各様の事業運営を基に、誇りある伝統と実績などによる社歴を犇々と感じさせられる。

 解り易く表せば、各企業によって社風や文化などの味が違うのであろう。それぞれが守ってきた味は真似できないもので、また、長い年月をかけて造り込まれていく。

 先頃には味付けも含め、古(いにしえ)の食事を忠実に再現する「歴食」をテーマにした第2回サミットが開催された。歴食の提供は全国に広まりつつあり、縄文時代のクッキー、古墳時代のケーキやチョコなどがある。

 その味は、食してみなければ想像もつかない。噛めば、噛むほど。企業間、人と人、永い年月の関係から培われてくる信頼の構築に似ているのかもしれない。

[2017年2月27日付け本紙2392号掲載分]


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