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社説 波紋

2025年に開催する国際博覧会(万博)

 2025年に開催する国際博覧会(万博)の大阪誘致に、政府が立候補の本格準備に入ったとしている。

 なぜ、政府がと思うのだが、この万博は政府が立候補の主体となる規定事項があり、オリンピック・パラリンピックの自治体とは異なるようだ。

 以前より大阪府の働きかけは行なわれていて、今回準備に踏み切ったのはオリンピック・パラリンピック終了後に予測される景気を考えてのこととも。

 半世紀前には、東京オリンピック開催(1964年)の六年後に大阪万博が実施されて、高度成長期の道を辿った経験がある。先を見据えれば、打たなくてはいけない策なのかも。

 ただ、日本は成熟期とも云われ、一昔前には想像すらできなかった環境の変化が起きている。開催が決定し、思惑通りの景気再来となれば喜ばしいことではある。

 余計な心配かもしれないが、同博国際事務局が所在するパリが立候補を予定している。会場候補地が人口島(埋立地)であることが影響しなければ良いのだが。

      
[2016年11月7日付け本紙2381号掲載分]


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