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社説 波紋

G7が閉幕して

 G7伊勢志摩(JAPAN)サミット2016がこの27日に閉幕した。先進7ヶ国の首脳が集まり、世界が抱える様々な課題等について議論がなされた。

 その効果及び期待となると一概に表すことは難しいのだが、少なくとも開催地となった伊勢志摩の三重ではある程度の恩恵・特需を受けて、地域経済が潤ったものとみられる。

 一方で、ようやく約一ヵ月前に組市松紋を取り入れたデザインが公式エンブレムに決定した2020年東京オリンピック・パラリンピックをみると、国立競技場の建設コストの膨らみ問題をはじめとして施設関係だけでも課題は山積みである。

 先ごろには知事の政治資金不正運用疑惑が浮上。直接的な関係はないものの、開催地、お膝元が揺らいでいる中では特需を期待する関連業界に限らず不安が過ぎっているのではないか。

 遠山の金さんに頼むわけにはいかないが、全てが粋な計らいのもと、後で“いちまつ(一抹)の不安”であったものと振り返ることができたなら良いのだが。

[2016年5月27日付け本紙2365号掲載分]


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