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社説 波紋

ボランティアと廃棄物

 被災地では連休が終わって、全国から駆け付けていたボランティアが、それぞれの生活場所へと戻って、人手の足りない不足の状態が発生している。

 皮肉なもので、連休中のとある日にはボランティアの参加が予想以上に上回り、申請、受け付けを断る場面もみられていた。

 必要な時に必要なものが無い。普段通りの生活をおくっている我々でも不自由な思いをするが、被災地では比べものにならないぐらいの影響があると思われる。

 食料などの物資面は一応の不足を解消したものと聞かれるが、その一方では人々の生活から排出されたゴミ、倒壊して使いものにならない身の回りの電化製品や家具等の廃棄物の処理が間に合っていない状況もある。

 今後の増加を懸念する声も聞かれるが、約15年前の日本全体のごみ埋立量は年間五千六百トンのピラミッド9個分相当であったものが、平成25年の統計結果は一,六三〇万トンに。リデュース・リユース・リサイクルの3Sが多くの人に身に付いてるものと思われる。

[2016年5月17日付け本紙2364号掲載分]


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