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社説 波紋

話題の無人航空機の実験が開始。

 小形無人飛行機・ドローンによる宅配サービスの事業化に向け、国家戦略特区の指定を受けた千葉市での実験が始まった。

 ドローンに関しては様々な課題はあるが、一つ一つをクリアしてシステムが確立されれば、新たなサービスの市場創出に繋がるのではないか。

 宅配と言えば、コンビニでの受け取り方法もあるが、個人個人、一軒一軒に直接届けられる利便性から普及した背景がある。

 今回の実験における配達先は集積所を仮設置したものだが、実用となった場合に空から飛んで来るのでマンションなどの集合住宅は屋上、戸建になれば屋根が候補に浮かぶ。

 ただ、戸建の屋根部は傾斜構造が多くみられてドローンが安全に着地するためには、ヘリポートのような平坦な部分の確保や傾いても停まれる機体開発などが必要になるだろう。

 将来的に住宅メーカーがドローン宅配対応屋根採用などの建売販売も予測される。さらに、クリスマスの時期には“ドローンサンタ”がプレゼントを届けるなんてことも。


[2016年4月17日付け本紙2361号掲載分]


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