現在位置: HOME > コラム > 波紋 > 記事


社説 波紋

あらゆるバランス感覚が大切

 赤ウィンナー。ある年代には、お弁当のオカズなど懐かしい味でもあり、居酒屋等でのメニューに見かければついつい頼んでしまう人もいるのでは… 

 先ごろ、世界保健機関WHOの専門組織である国際がん研究機関IARCが、過剰な加工肉の摂取に対して「大腸がん(結腸がん・直腸がん)などの発症リスクが高まる」と、警告を出した。

 この問題対象にしているのは、塩分を加えるや燻製加工の食肉とし、ウィンナーソーセージ、ハム、コンビーフ、ビーフジャーキーがあたる。また、摂取は毎日50グラムを食べることで、その目安は一般に販売されているウィンナーの約3本、スライスハムでは3~4枚分とも

 喫煙・アスベストなどと同様の発がん性危険基準で一番高いグループ1に指定されたが、日本国内の国立がん研究センターの発表では加工肉限定の場合はリスクの上昇がみられないとしている。

 素人からすれば、今回の50グラムが多いのか少ないのかは解らない。ただ一つ感じられるのは過剰な摂取は良くないということで、バランスが求められているのだと思う。これは、あらゆるものに繋がり、今一度、食事に加えて身の回りを見直してみる良い機会かもしれない。

[2015年11月7日付け本紙2345号掲載分]


バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
特集
  • 阪村氏「ねじと人生」
  • 機械要素技術展
  • 最古唐招堤寺からねじ発見
  • 同志社クラーク記念館からボルト