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社説 波紋

企業の人材確保事情

 暦の上で処暑が過ぎて前号に触れた厳しい暑さは徐々に和らいできている。しかし、見かけることが少なくなってはいるものの、就職活動中の学生にとっては慣れないリークルートスーツに身を包み、企業訪問するという行動は緊張も相俟って未だに多くの汗を拭う季節が続いているようだ。

 先日、有名なカジュアル衣料品店が介護や子育てなど仕事との両立を掲げて、新たな働き方の提供による週休三日制の導入実施を発表した。その内容や賛否などは割愛するが、導入の主足る要因は人材確保であるとされ、慢性的な人手不足の解消に打った策であろう。

 人口減少に伴う市場縮小が問題としては取り沙汰されることは多いが、働き手の労働力も同様であって、企業はあの手この手と取り組み人材確保にも力を入れている。しかし、せっかく採用しても辞めてしまう、育たないなどの言葉が漏れてくる。

 企業にとっての人は宝(財産)である。そう簡単に宝が手に入るものではないであろう…。

[2015年8月27日付け本紙2338号掲載分]


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