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社説 波紋

蜃気楼

 桜前線北上中には、開花した一部の地域によっては花見を楽しむどころか、春の大嵐に襲われて傘を開いたり蕾めたりの異常な天気に見舞われた。その後も、冬服が手放せない悪天候が続いたと思いきや、GW突入前からは一気に夏日の記録もみられ、早くも日傘をさす光景が窺えた。

 この現象からか、蜃気楼が発生のニュースも聞かれた。大気中において光が屈折することで、遠くの実際に存在している風景や物などが、伸びたり反転したりの虚像となって現れる。国内での有名なスポットは富山県魚津市の富山湾海上である。

 同地では、ご丁寧なことに自然現象でありながらも蜃気楼発生の予報までが用意され、先頃の北陸新幹線の開通によって大勢の観光客で賑わいを見せたのであろう。

 温度、風など微妙な条件が整わなければ発生せず、そのため二度と同じ蜃気楼は見られないと。運よく、海上に大型タンカーが浮かぶ光景に出くわしたのなら自慢話にもなる。全般的に業界を取り巻く環境は更に厳しさを増したとも言われ、先のことが見える蜃気楼なら大歓迎なのだが…

[2015年5月7日付け本紙2327号掲載分]


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