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社説 波紋

団魂マグロ

 団塊マグロ(鮪)。ここ最近、日本人が食する好きな魚の上位に入るマグロの大きさ(重量)が300kg、400kg台と、水揚げされる代表的な漁港からは記録更新の釣果ニュースが聞こえてくる。

 この大型化及び重量化までの成長には約20年の年月が必要とされる。専門家によると、21年前の沖縄近海を中心にした稚魚4千万匹の異常な量の誕生を背景に、その生き残り?幾多の波を乗り越えてきたことが背景にあるようだ。

 例年の稚魚数は約1千6百万匹の統計。人と照らし合わせたベビーブームの世代が成長し、団塊のマグロと呼ばれる所以で、注目されている。先頃に水揚げの400kg越えは握り寿司にした場合に2万7千貫。

 ねじ業界も含めて団塊世代が有する技術の伝承に取り組むモノづくりの世界。如何に上手に安定的でバラツキがなく、必要な時に充分に発揮できるか。小さなことの積み重ねに裏付けされるのかもしれない…


[2015年4月27日付け本紙2326号掲載分]


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