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社説 波紋

節分を迎え

 春節に合わせて来日した中華圏の団体観光客などによる化粧品だ、電化製品だ、衣類や食料品だと多種多様な消費財を、誰よりも我さきに我おおくと買い求める“爆買”が今年もみられた。

 一部の小売業者にとっては、ほど遠い政策の効果や肩すかしの消費増税前の仮需に比べれば、短期間の動きではあるが特需になったようだ。しかし、売り場は、文化の違いがからか量・金にものをいわせている光景にも見え、間近で対応に追われた店員は鬼に金棒のごとく、凄まじい勢いに圧倒されたのではなかろうか

 従来の一般客が近寄りがたい異様な雰囲気も窺え、このまま遠ざかってしまうのではと余計な考えも。傍から見ていると店舗にとって福なのか鬼なのか判断がつきにくい。折しも節分の日を迎え、飲み込むように恵方巻を食したかたも多いと思うが、福を呼び込む豆撒きが忘れられていなければ良いが…。

[2014年2月7日付け本紙2282号掲載分]


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