現在位置: HOME > コラム > 波紋 > 記事


社説 波紋

倍返し?

 最近、一般メディアによる「ねじ」の取扱いが多くみられ、ドラマでは主人公の家業がねじ製造を現在や過去で営むストーリーがある。ただ、数少ない作品を見てのことではあるが、なぜか「零細企業」「資金繰り」「倒産」等と負のイメージが強く感じられる。

 そのドラマで高視聴率をあげている作品に「半沢直樹」がある。内容はともあれ、なんといっても視聴者の注目は対峙する相手に啖呵を切る決め台詞「倍返しだ」を半沢が力んだ顔で言い放つ場面ではないだろうか。

 しかし、この台詞は相手を罵倒するのに使われているが、本来は贈られたものや受領に対して相手へ倍額相当を返す―意味を持つ。単に悪い事ではないようだ。

 日々、顧客・ユーザーの要望に応えて重要な機能部品の供給に奔走している“ねじ企業”が、その役割から本来の意味の「倍返し」を望んでも良いのではないか。


[2013年9月7日付け本紙2267号掲載分]


バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
特集
  • 阪村氏「ねじと人生」
  • 機械要素技術展
  • 最古唐招堤寺からねじ発見
  • 同志社クラーク記念館からボルト