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社説 波紋

新内閣が誕生した新たな年は・・・

 新内閣が誕生する中で年の瀬が去り、2013年(平成25年)の新春を迎えた。まだら模様の景気情勢は当分変わりそうもなく、この新春も世界景気の減速を背景として引き続き弱い動きとなっているとのことだ。

 新年の景気動向を整理してみると、鉱工業等製造業の生産は減少を続けるも、このところ停滞感には改善の動きに変わりつつあるようだ。輸出が現在のところ鈍調なため機械工業の受注に影響が出ているなどで国内メーカーの生産は減少している。

 企業収益についても弱含みの景気を反映し製造業を中心に下向きとなっていて、設備投資は弱い動きとなっている。昨年末の月例経済報告によれば「企業の業況判断は製造業を中心に慎重さが増している。雇用情勢も依然として厳しさが残り改善の動きに足踏みがみられる」としている。

 年も改まり、先行きについては、当面は弱さが残るものの、復興需要が引き続き下支えする中で、海外経済の状況が改善するにつれ、再び景気回復へ向うことが期待されるーといったところであり、明るい方向へと向うことは確かなところだ。

[2013年1月1日付け本紙2243号掲載分]


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