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社説 波紋

国内の製造工業の生産は1・2月とも増加の推移

 景気は引き続き緩やかながら回復を続けている。国内の製造工業の生産は1月・2月とも増加の推移となっており、おかげでねじ産業の需要動向にも堅調さがあらわれている。

 自動車及びその部品産業に向けての機械受注見通しも高水準の伸びが見込まれており、引き続き活発な生産活動が期待できそうだ。ただ、気がかりなのはねじ産業にとっては自動車に次ぐ主力需要先である電気機械や、需要が下押し気味の情報通信機械の生産見通しが芳しくないこと。それに引き換え、生産活動に先行性の高い鉄鋼業は他の業種を抜いて好調な先行き見通しを揚げている。いつもその後を追っている如き機械工業は、恐らく4月、5月ごろから生産活動は大きく上昇するのではなかろうか。

 いずれにせよ、国内の景気の現状はプラス基調を維持、海外経済の回復が弱まっているものの、自動車産業はじめ堅調業種の動きを軸に、緩やかな持ち直し傾向が続くものと期待されるところで、製造工業の生産活動を占うなら10%程度の伸びか…

[2012年2月27日付け本紙2212号掲載分]


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