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小池安雲の色の魅力

第81章

 西日本を襲った台風、そして北海道胆振東部地震と災害が続いていますね。被害に遭われた方に心よりお見舞いを申し上げるとともに、これ以上被害が広がらないことを祈っております。台風時、私のところは物が倒れたりする程度で済みましたが、いつどこでなにが起こるかわかりません。防災意識を高めるとともに、いま現在元気な者として、できる限りの支援をしていきたいと思います。

 先日まで、東急百貨店たまプラーザ店にてキャンドルの展示販売会を行っていました。私は実店舗を持っておらず、ネットショップと催事のみで作品を販売しているため、催事はお客様と直接お話しできる貴重な機会です。顔なじみになったお客様とは、近況はもちろん、最近嬉しかったことやお悩みなど、幅広いお話をさせていただいています。お選びになったキャンドルの色からそのときの心理状況がわかるので、カラーセラピストで良かったと感じる毎日です。

 そして不思議なことに、お客さまのお話の内容には催事ごとに傾向があります。今回は「自分をいたわる、ねぎらう」という必要性のあるお話が非常に多く、きっと、みなさまお疲れなのではと感じました。精神的に疲れたときにおすすめの色がありますので、是非ご活用いただければ幸いです。

 まず「自分をいたわり、ねぎらうことを忘れていた」という場合。自愛を忘れると満足感が失われてしまうので、寂しさや虚しさを感じる際には注意が必要です。そんなときにおすすめなのは、ピンクやコーラル(珊瑚色)。他者への思いやりと同じように自分自身を大切にすることを促し、愛で満たしてくれます。

 次に、悲しいことが起こって喪失感があったり、落ち込む出来事があった場合。優しく癒してくれるのはバイオレットです。深い悲しみに寄り添い、繊細で傷ついた心をサポートしてくれます。

 最後に、とてもショックな出来事があって何も考えられない場合。そんなときは、鮮やかな色を見ることすら苦痛に感じることがあります。無理にカラフルなものを見ようとせずに、白やグレー、薄いブルーなどで心を落ち着くのを待ちましょう。

 色は、心に影響を与えます。うまく活用して心をいたわり、元気を取り戻してくださいね。

 ここで、いつものワンポイントアドバイス。いくら落ち込みに効く色だと言われていても、本人が嫌いな色はストレスになります。あくまでも「自分が心地よい色」を選ぶようにご注意あれ!


2018年9月17日付・第2448号紙面より


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