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小池安雲の色の魅力

第41章

 今年のゴールデンウイークはお天気に恵まれたところが多かったようですね。みなさま、いかがお過ごしでしたか? 私は、この数年間で初めて長期のお休みをいただきました。フリーの身、長く仕事から離れると逆に落ち着かないものです。では休んで何をしていたのかというと、海外へ旅行…へ行った訳ではなく、自宅兼アトリエの引っ越しをいたしました。いやはや、引っ越しは思った以上に大変です。「自分のことほど、自分ではわかりづらい」とよく言いますが、家もそうでした。狭い部屋に住んでいましたし、女性にしては服や小物をあまり持っていない方なので「私の荷物は少ない」とタカをくくっていたのです。しかし、結果はダンボールの山! 荷物の多くはキャンドルの道具なのですが、それにしてもどこへこんなに蓄積していたのか。“何となく取っておいたもの”も、塵が積もればかなりの量になることがわかりました。

 蓄積を表す色の代表格はオレンジです。オレンジは受容性の色。受け取ることが得意な反面、つい溜め込んでしまう傾向があります。受け入れるという行為は相手を尊重している証なので、物を溜めてしまう人は「捨てるのは申し訳ない、もったいない」という罪悪感がある可能性があります。オレンジで蓄積してしまうもう一つの理由は“コレクション”です。オレンジはエンターテイメントの色。「好きだから」「可愛いから」等、必要ないのに一目惚れで購入したり、好きな物に囲まれていたい気持ちが膨らんで物が増えていきます。私は完全に後者で、「いいかも!」と思ったら欲しくなり、しかしあまり使わないまま荷物になっていくというパターンに陥りがちです。

 では蓄積してしまったものを整理するにはどうすれば良いのか? 答えは、 補色(反対色)にあります。補色は、その名の通り必要なものを補ってくれる色。オレンジの補色はブルーです。ブルーは“流動”かつ“落ち着き”の色。昔は必要だったけれど今は必要ないもの、自分の活動を鈍らせるもの、精神的に落ち着かない(好きではない)ものを基準に整理をしていくことで、きっとスッキリとした暮らしに戻れるはず。私も、引っ越しを機に今の自分と向き合って荷物を整理したいと思います。

 ここでいつものワンポイントアドバイス。オレンジは、隠れた甘えん坊の色。物を溜め込みすぎている人は、実は寂しいだけかもしれません。物を増やすのではなく、思い切って周囲に甘えてみましょう!


2015年5月17日付・第2328号紙面より


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