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小池安雲の色の魅力

第40章

 4月です。新しい季節が始まりました! 街では、新入生や新入社員と思われる初々しい姿をよく見かけます。戸惑いながらもワクワクするような期待に満ちた空気に、私も心浮き立ちます。未知なる世界は、怖い反面楽しみですよね。同じ環境で過ごしていると知らない世界に飛び込むことが少ないので、気づかぬうちに保守的になっているなあと感じます。そこで、今年度の目標を「未知なるものへの挑戦」に決めました! 

 行ったことのない場所へ行く、新たな人と組む、新しい企画を実施する、新商品を作る……挑戦は、思いつくだけでもたくさんあります。身近なところでは、いつもとは違うメーカーの食品を買う、違う道を通ってみる、入ったことのないお店に入ってみる、など。実践してみて感じるのは“当たり前”の思い込みです。新しい環境に入ると、自分とは異なる価値観にぶつかります。自分にとっては“当たり前”だと思うことが、他では通用しない。頭ではわかっているつもりでも、実際に目の当たりにするとやはり驚きます。人それぞれのものさしを、どうやって共通の基準にしていくのか? 個性を生かしつつ、まとまっていくにはどうすれば良いのか? 未知なる世界は学びが多いです。学びにおいて、一番必要なのはやはりコミュニケーションだと感じました。互いを尊重しながら、率直に話しながら、異なる考えを理解し合うことは本当に大切ですね。

 コミュニケーションの色はブルー、互いの尊重の色はイエロー。二色を合わせるとグリーンになります。グリーンは場所、空間、そして客観性の色。視野を広く持つこと、時間をかけること、場所を設けることが問題解決の鍵になりそうです。たしかに、たとえ意見が対立していても、実際に会って時間をかけて話し合えば理解が図られ、協調性が生まれます。さらに、グリーンはいわゆる“常識”の色でもあります。「普通は〜」「世間は〜」「一般的には〜」つい口にしてしまう言葉ですが、果たして本当にそうなのだろうか、自分がそう思い込んでいるだけではないのか?と今一度振り返ることで、世間と自分、双方の意志を再確認できるはず。相手を尊重しながら自分の気持ちも大事にするグリーンを活用し、未知なる世界へみんなで羽ばたきましょう!

 ここで、いつものワンポイントアドバイス。グリーンは木の色。木の繁栄に水(ブルー)は必須ですが、与えすぎると根腐れします。伝達は大事ですが、喋り過ぎにはご注意あれ!

2015年4月17日付・第2325号紙面より


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