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小池安雲の色の魅力

第22章

 金木犀の香りをたどる散歩が楽しみな季節になりました。みなさま、いかがお過ごしですか? 秋と言えば食欲の秋ですが、食欲は私にとって通年のものなのでもっぱら読書と芸術の秋を楽しんでおります。大好きなミステリーを片手に布団に潜り込むのは至福のひととき。寝不足になるとわかってはいても、先が気になってついページをめくってしまいます。「次のページまで読んだら止めよう」と思った時に限ってまた新たな事件が起こるのは何故でしょう。刑事が第六感を働かせて犯人を追いつめていく段になったらもう最後まで読むしかありません。第六感は、謎解きの展開において重要なスパイスです。この“第六感”、ミステリーのなかだけでなく、みなさまも普段感じることがあるのではないでしょうか? 「今日は出掛けない方がいい」とか「GOサインを出すべきだ」とか、「この人は運命の人だ」とか!

 わたしたちには「理屈では説明のつかない心の動き」いわゆる直感力が備わっています。「ピンとくる」「鳥肌が立った」「何故か気になる」…。この“第六感”の色はインディゴ。藍色です。では、“直感”はいったいどこからやって来るのでしょう?

 インディゴは宇宙の色であり、深層心理を表す色でもあります。空の宇宙が大宇宙だとすると、人間は小宇宙です。人間は、たくさんの細胞(惑星)で成り立ったひとつの宇宙に例えることができます。そして、自分の宇宙からの指令を受け取ってくれるのが直感なのです。では何故、直感は送られるのでしょうか。
それは、わたしたちが本来持っている才能や価値を知らせるためです。

 “価値”の色はゴールド。光り輝く星の色です。ゴールドとインディゴは反対色で、補い合う相互関係にあります。私たちの日常は「意識的な世界」つまり明るい昼間のようなもの。明るいと、星は見えません。そこで、たまに心をインディゴ色の夜空である「無意識の世界」にすることで、輝く星「本来の才能や価値」を見つけることができるのです。
心をインディゴ色にするのは簡単。静かな場所で目を閉じたり瞑想したりと、気を静め心穏やかな状態になればOKです。直感は、あなたの心が送ってくれる人生のヒント。心を平静に保ち、たくさんの直感を受け取りましょう。

 ただし、ここでいつものワンポイントアドバイス。直感と妄想は非常に似ています。「ピンときた!」というだけで浮足立ってしまわぬよう、地に足をつけることもお忘れなく!

2013年10月17日付・第2271号紙面より


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